2015年03月07日

白川、鴨川デルタ

白川のアート.jpg
川に置かれていた立体作品

京都市営地下鉄東山駅から北に折れて白川沿いに出ると川の中に立体作品が置かれていた。京都市美術館などでこの日開幕の京都国際現代芸術祭「パラソフィア」の一環なのかと思ったら、そうではなくて京都彫刻家協会主催の「白川野外美術展」ということで8日から22日にかけ催される野外展の設営作業中だった。三条通をはさんで南北に40作品を並べるという。

白川の白砂.jpg
白い砂が見える

白川というだけあって、川底は白い砂で水量が少ない。設営中の出展作家によると、20日から流量が増すといい、見どころは水量が増える最後の3日間になりそうだ。

さて本日は「パラソフィア」を見に京都市美術館を目指した。川中の立体を見ていて、市美9時の開館時間に10分遅れた。が、会場内にいた人数から、どうやら筆者が10番以内に入館したのは間違いないようだった。おかげで、午前中かけてゆったりと世界のアートを鑑賞できた。いろいろ印象深くて、戦後の京都の前衛芸術の歴史も振り返って、芸術祭はそうした文脈のうえにあることを示していた。このたびの主役は京都市美術館そのものであるような気がした。1400円の前売り券は十分に元が取れた。パスポートは6000円という強気の値段設定。展示の8割は京都市美内で鑑賞できるのだが、、、今後、尻上がりに来場が増すことを願ってやまない。

ジャクソン・ポロック.jpg
中国からやって来た、絵の具を垂らす技法「ドリッピング」を披露する、衝撃のジャクソン・ポロックロボ2体

鴨川デルタ.jpg
美しい歌声が流れている鴨川デルタ

京都市美を出て東山仁王門のバス停から201系統で出町のいわゆる「鴨川デルタ」に移り、スピーカーから流れる歌声の作品を鑑賞した。これは無料。女性の美しい歌声が流れてくる。何語か聞き取れない。現場の係員に尋ねるとどうやら英語の民謡のようだった。古い英語かもしれない。午前10時から午後6時まで、30分おきに流すのだという。河原に打たれていた工事用の杭が、キリスト教の墓標のように見えて最初は仕掛けの一部かと思った。かつて三条河原では処刑が行われたというし、それで脳内で「三途の川」と決めつけて冥界からの歌声というイメージで見てしまったが実態は違ったかもしれない。

鴨川の鴨.jpg
鴨川の鴨

このあとさらに堀川通へ進み、堀川団地の作品を見がてら、水の流れる堀川を見、京都文化博物館別館へと進んだ時には雨が降り出した。雨脚が強まって歩きにくくて4時には電車で滋賀に帰った。


posted by 進 敏朗 at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 水辺アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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