2015年01月31日

ふなずし2

ふなずし.jpg

この数年コメを購入している近郷の農家で、米を買った際、おまけに大根、白菜、ジャガイモなどの野菜とともに、ふなずし2匹をいただいた。
原材料のニゴロブナを、琵琶湖の沖島で購入したという。ニゴロブナは近年、漁獲が回復傾向で、ふなを家庭で漬ける習慣も復活させてもらおうと、ふなずしに漬ける前のふなが漁協で売られるようになった。塩漬けしたあとご飯に漬けるときには、大量の米が必要となるが、もちろん農家では原料のコメには困らない。

米とふな、滋賀の産物でできたふなずし。写真のふなずしは、腹がへこんでいるので、雄かと思ったら、切ってみるとすこし卵が入っていたので雌だった。食べるときには、軽く凍らせるときれいに輪切りできる。腹の苦皮とかが残っていて、市販品にはない野趣が堪能できた。
家の中では、ふなずしを筆者以外に好む者がいない。「うちでも漬けてみたい」と提案すると反対論に押し戻される。臭いがするからいやだという。3年前にふなずしをもらったときに、そんな議論になった。
そうした意見を跳ね返してふなずしを漬けるため、ふなずし桶を貯蔵する「ふなずし小屋」を屋外に造ろうと構想した。どうせなら伝統工法でできないかと琵琶湖博物館でヨシ葺き屋根の展示等を見回ったり、粘土を探したりするが、ミニ小屋といえどそこそこの大きさ、壁や屋根の厚さがないと、耐久性や保温の面で性能不足となるから、DIYといえど本格的なものを造らねばならないことに思い至り、ちょっと無理だなと思って実行に移せていない。

ふなずしはそのまま食べるほかに、汁にして食たりする。筆者は普段はごはんのおかずではなくて、酒のあてとして食べるので一種の嗜好品となっている。酒のあてとしては、高級品だと思う。しかし、このふなずしを京都のとあるホーム忘年会に持ち寄ったら敬遠された。なぜなんだろう。

posted by 進 敏朗 at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 湖魚食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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