
津市を流れる安濃川河口の砂州(午後1時半ごろ)
南伊勢への釣行(成果なし)の帰り、三重県立美術館の「カミノ/クマノ」展に再入場し、先日会場の機器の故障で見られなかった水野勝規氏の作品を見た。
水中からゆるやかに流れる川らしき水面をみた映像が床に投影されており、まるで川底の魚ゴリになった気分。

浜に白い貝が落ちている
帰り、寄り道して近くの安濃川の河口を見る。
河口付近は川幅が広くて浅い。
カモが多数飛来している。
滋賀県南部からは、津は70キロくらいで福井県の若狭湾よりも少し近い。大阪の淀川河口よりもわずかに近くて、三重県のこのあたりが、滋賀県南部からもっとも近い海岸になる。

シオフキガイ(小さ目で丸みを帯びた貝)やバカガイ(大きめの三角形をした貝)
細かな砂の上に、白い貝が落ちている。
それは大半がシオフキガイだった。潮干狩りのときによく採れるが、身の中に砂が詰まっていて、食べるのがためらわれる貝。
バカガイもある。ただ、殻はどれも色や模様が薄れていて、何年も前の貝かもしれない。潮干狩りのメーン、アサリは少なかった。

サクラガイも見られる
ピンク色をして透き通った貝、サクラガイが割と見られる。サクラガイは、砂が細かで静かな海にいる。殻に小さな穴が開いているやつが多く、生きているときに天敵に食われてしまったようだ。

並べてみた
河口の干潟にあった貝を砂の上に並べ、写真を撮った。
シオフキガイ、バカガイ、サクラガイのほか、カキ、赤貝の仲間サルボウガイ、細長いマテガイ、アサリ、ハマグリ、平べったくて紫色っぽいのはイソシジミガイだろうか。
川から流されてきたとみられるシジミもあったが殻長3センチもあるビッグサイズ。
二枚貝といえどもいろんな形や色、模様があって意外と多彩な印象。
しかし時間がないし釣りの帰りだったのであまり詳しくは見ずに帰った。
また貝拾いに訪れたい。
この浜より約10キロ北の白子から千代崎にかけてを10月29日に訪れた際には、サルボウガイで大半が占められていたが、この浜ではシオフキガイ、バカガイが最も多かった。
少し離れただけで落ちている貝の種類が違う。伊勢湾の謎がさらに深まった。