2014年08月01日

恐竜渓谷

発掘現場.jpg
渓谷沿いにある発掘現場(午前11時ごろ)

子供を連れて福井県勝山市の県立恐竜博物館に行った。
次々と同県内で発掘される恐竜の化石をもとに、世界の恐竜を紹介したり調査研究保存について学習できる施設。
発掘現場を見学するツアーが今年から始まり、それに申し込んで参加した。3台のバスは満員だった。発掘現場は山の中だったが、もっと山の中かと思っていたら渓谷沿いだった。

高低差が100メートル以上はあろうかと思われる斜面が上のほうから急角度の段々畑のように削られている。

手取層群と呼ばれる、福井、石川、岐阜県にまたがる中生代の地層がここに露出しており、1989年以降の調査で6種類の恐竜の化石が見つかったという。
25年間の調査は斜面の大半を削り、もうこれ以上削ったら山崩れの危険があるところまで掘り進んだ。恐竜がよく出るのは上のほうではなくて、渓流からちょっと上にやや傾いた地層が出ているあたりという。今行われているのは第4次調査で、この現場を堀りつくしたら、恐竜化石がまとまって出てくる場所はほかに見つかっていないという。

恐竜が出土する地層.jpg
恐竜化石がよく出る地層はこのあたりという

引率の係員の説明では手取層群ならどこでも化石が出るかというとそういうわけではなくて、たまたまこの場所が化石が集中するホットスポットだったという。化石がよく出る場所はもと川や湿地、浅い海などの環境で死骸の上に土砂がたまり、それが気の遠くなるような年月をかけ、上に100メートルもの土の堆積があったあと、隆起したり削れたりしてまた地表に露出する。化石がここで見つかったのは、現場を流れる渓流が岩盤を削り、1億2000万年前の岩が露出していたからだ。

渓谷.jpg
発掘現場付近の渓流

足跡化石.jpg
現場で見つかった足跡化石

発掘現場の渓谷をはさみ手前側には見学施設があり、そこには発掘現場で見つかった足跡化石があった。6種類の恐竜の足跡が見られる。これらは泥の上につけられた足跡。
先日、滋賀県の愛知川にコアユを探しに行ったとき、そうした大小の鳥の足跡を見つけた。

愛知川の足跡群.jpg
(参考)鳥類の足跡(7月撮影、滋賀県の愛知川河原)

こうしてみると恐竜とトリの足跡というのはよく似ているような気がする。

貝の化石.jpg
貝類の化石

貝類の化石も展示されていた。琵琶湖にいる二枚貝のイシガイに似ているやつ、タニシもおり、ここは海ではなく淡水の環境だったようだ。淡水の貝類は、恐竜絶滅の時代も静かに乗り越えて、1億年以上たったこんにちも形を変えていない。

現場では、発掘体験を行っていたがそこで見つけたのは植物だった。同じバスに乗車した約40人中、貝類を発掘した子が2人。やはり動物の骨とかは、そう簡単には見つからないもののようだ。

発掘体験.jpg
石を割って見つかった植物化石

いつもは魚を捕りに訪れる川ベりでは、場所によっては古い地層があり化石が出ることがあると学んだ。















ラベル:化石
posted by 進 敏朗 at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 水辺を見る(滋賀以東) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック