2014年07月01日

天野川を歩く(下)

丹生川.jpg
水がほとんどない丹生川

米原市の天野川を河口から徒歩でたどり丹生川の合流点まできた。
丹生川の上流には100万匹のマスが泳ぐという醒井養鱒場があり、水量がさぞ豊富だろうと思っていたら、ほとんどが取水されており、白々とした河原が広がっていた。

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石灰岩

この白い石は石灰岩だ。野洲川などで見かけるごま塩を振ったような花崗岩ではない。
霊仙や伊吹山、天野川の流域は石灰岩地帯で古生代の海が隆起したものでフズリナなどの化石も見られるという。
石灰岩は酸性の雨を受けると溶ける性質があり、長い年月をかけて鍾乳洞などがつくられる。岩の割れ目には水脈ができ、それがために湧水も多い。

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採石場となっていた石灰岩の山

朝から歩いており正午もまわり、空腹、疲労。日射も強い。イスラム教のラマダンがこの季節に定められていることに驚く。
さて湧水を求めて、丹生川を少しだけさかのぼって枝折集落の谷に入る。
そこには湧水池がありニジマス泳ぐ。人に慣れているのか、逃げようとしない。

ニジマス.jpg
湧水池のニジマス(水中撮影)

さて水をくむ場所があるかと思ったらそれはなく、ニジマスの水を飲もうかと思ったがそれはやめて、手をひたし顔を洗うにとどめる。
おにぎりを水なしで食べたらのどに詰まる。

水中のコケ.jpg
水中に生えていたコケ

飲み水を求めて、歩いて醒井まで移動。ここでは、湧出点で水をくみ、何杯か飲んであらためておにぎりを食べる。
おにぎりの具はもちろん、コアユ佃煮。
水が湧き出しているところの小石にはまったく藻がついていない。
写真に撮ると、水がないような感じ。

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醒井の水の湧出点

しばらく休憩し、水中を眺めると、多数のオイカワかカワムツにまじって、黄緑色をした魚がみられた。これがハリヨだ。

地蔵川のハリヨ.jpg
ハリヨがいた

地蔵川のハリヨも、何者かの放流によって他の川の系統と交雑してしまったと聞く。
ハリヨは物陰に隠れているのか、見つけたのは1匹だけだった。

バイカモ.jpg
咲き誇るバイカモ

しばらく周辺を歩いたのち、醒井駅から電車に乗り帰った。
河口近くの「カナボウ」から源流の醒井まで、天野川は湧水を数多く見た。堰を改修して魚が遡上できるようにする取り組みも目にした。
今回川でコアユばっかり見ていたが、それは琵琶湖と川が一体的につながっている象徴のようなもの。
源流から琵琶湖までつながった川であってほしいものだ。

伊吹山と駅.jpg
醒井駅から伊吹山を臨む





posted by 進 敏朗 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 河辺の叙景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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