
廃川となった旧草津川の河口から約800メートル付近で、堤防から川を見ると、そこには水があり、赤や黄緑色のウキクサが、カラフルな模様をつくっていた。まるで赤い水があるようだった。
赤いウキクサはアカウキクサだと思われる。琵琶湖岸や、野洲川南流の廃川でも見かけた。緑色の部分は、ふつうのウキクサなのだろうか。アカウキクサでも、緑色の場合があるといい、何らかの条件で、アカウキクサが優勢な部分と、緑色のほうが優勢な部分ができ、赤茶けた色と黄緑色のコントラストをかたちづくっている。
ただ草がぼうぼうで近づくことは難しい。

いろんな植物とのコントラスト
堤防の中に広い水面が数カ所有り、それぞれいろいろな色のバリエーションをつくって興味深かった。

まざった模様
草津川は驚いたことに、新草津川の通水によって廃川となり、堤防を切って横切る道路がつくられているにもかかわらず、この河口から上流800メートル地点では水が流れていた。堤防の中だけで湧水があるのか。
水とウキクサ、数々の植物がからみあってつくりだす光景は、生命力にあふれた感じで、見ようによっては美しい気がする。
この景観を、単なる乱雑な河川ではなくて、「浮草園」として眺めてみると、けっこう趣深いのではないか。
ちなみに「浮草園」でグーグル検索すると、そのような施設はどこにも無いようだった。

旧草津川の「浮草園」。川の流れがある
ラベル:アゾラ