2014年01月21日

貝殻を訪ねて2014

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大泊の砂浜

貝拾いを1年ぶりに紀伊半島東部の三重県大泊海岸に挙行する。
道路事情が良くなって、滋賀県南部から3時間少々で三重県南端に近い熊野市まで着いたのは驚きだ。
片道は約180キロ。

日本海側に育った筆者としては、太平洋側(紀伊半島以南)は、カラフルで形も多彩な貝類が無限に広がると妄想する未知の場所。
日帰りで無理のない範囲で南の浜をと計画したのが大泊海岸であった。

きめ細かな砂浜の入り江だった。
写真ではわかりづらいが波打ち際はけっこうな傾斜がある。夏場は海水浴場のようだが、これは波が強いと、海から浜に上がるときに海に引き込まれてしまうのではないか。

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砂浜に打ち上げられた貝殻

さて浜を歩きながら貝殻を探すのだが、ないわけでもないがそれほど多くもない。
そこにあるのは、日本海側でも見られるやつがほとんどだ。
昨年の1月、志摩半島の大王崎付近の浜に行ったが、そこではイモガイなど、日本海では見られない南方の貝もあったが、ここではイモガイは見つからない。
ここは志摩半島よりもだいぶ南だが。地形の関係なのか? きょうはたまたま打ち上げられた貝が少なかったのか?などと考えさせられる。

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柱状節理の海岸

1時間ほどで場所を移り、鬼ヶ城をはさんで南方の七里御浜に行く。
ここはちょくせつ外洋に面しているが砂浜ではなく、丸い石が果てしなく続く砂利浜だ。
サンマ干しの施設もあり。

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果てしなく続く砂利

硬い石が、強い波で摩滅してすっかり角がとれている。河原でも、こんなには完全に丸くならないと思う。
貝はほとんど落ちていない。おそらく、石で砕かれて粉々になってしまうのだろう。

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カモメかウミネコの群れ

そこにある貝殻は、この石の天然グラインダーにも耐えられる厚みを持つカキとか、そういう貝ばかりだ。どれも破片になっている。そんな中、イセエビの殻とか、黒潮洗う太平洋を感じさせる漂着物もあり。

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ボウシュウボラの破片

ボウシュウボラは房総以南の潮間帯にすむホラガイの仲間。日本海側にも生息しているかは知らないが貝殻を見るのは初めてで太平洋感が出てきた。
が全体としては、成果はもう一つという感じだった。

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本日拾った貝

白い紙の上に並べて写真を撮ると標本のようできれいだったので、次回以降貝拾いをしたときはこの様に写真を撮ることにしたい。
来年になるとさらに道路事情が向上し、三重県を越えて和歌山県まで目指せそうだ。
最終的には本州最南端の潮岬を目指すしかない。













posted by 進 敏朗 at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 貝拾い記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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