2012年12月06日

滋賀ルルドの泉

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鎮守の森?

滋賀県の草津市内に、ルルドの泉があったという。
あった、というのは昭和30年ごろの話で、地域のお年寄りの記憶を、人づてに聞いたものである。
何でも、そこはキリスト教会の一角で、泉とマリア像があり、その泉の水を飲めば病気が治ったのだという。

ルルドの泉とは、フランスはピレネー山脈のふもとの洞窟の泉で、近代化も始まった19世紀に農民の娘の前にマリアが現れ、そうした中でわき出したという泉で、飲めば病気が治る奇跡の泉とされ、世界から巡礼者が集まる有名な泉という。

まさか草津にもルルドの泉があったとは。知らなかった。ホンマかいな。

現在、教会はなくなったが、現在の徳洲会病院駐車場内に遺構が残っているというので、機会をとらえて見に行った。

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「ルルドの泉」遺構

確かに、木立の中に石積みの遺構があった。こぶし大より大きな石が、かまくら状に積み上げられ、中に空洞がある。飾られていたというマリア像は、今はない。
隣には看板がある。その古さ、字体などから、この看板は泉があった時代から立っているものだと思われた。
そこには、ルルドの泉の奇跡についての説明がされているのだが、それはフランスのルルドの話で、この草津のルルドについてではなかった。

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看板が残っていた

足下に注目すると石組みの穴のような遺構を発見。
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石組み遺構

庭の排水口のようなようなものを想像させる。
この草津版ルルドの泉、全体が周囲よりも小高い場所だった。
このような場所からは通常、わき水は出ない。わいたら、それこそ奇跡の泉。

というか、看板をよく読めば、草津版ルルドの泉は、フランスのルルドの泉に似せてつくられたものであることが書かれている。やっぱり。
神社における分祀ともちょっと違うような。キリスト教でどう定義されているのかはわからない。

こうしたルルドの泉、ネットで見ると、長崎など日本の各地にあるようである。
しかし古来、日本でも、清水を飲んでけがや病気を癒やすという伝承はいろいろとある。
地元の人も、これを飲めば病気が治るといったご利益は、すんなり飲み込めたのかも。澄んだわき水に注目した信仰は洋の東西を問わないのかもしれない。

posted by 進 敏朗 at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 廃川訪ねて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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