2023年04月27日

岩尾山

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滋賀三重県境にそびえる岩尾山(三重県側から撮影)

気持ちの良い晴天となったこの日は、たまたま休み。目指したのは、甲賀市の三重県境にある山、岩尾山(471メートル)。
晴れ渡った空に、新緑の景色が広がって心地よい。

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岩尾池

自宅から約50分、10時半ごろ着。杉谷川の谷にふたつ連続する岩尾池、大沢池などを見学。ともに美しい池だ。

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なだらかな県境

県道の、県境付近に駐車。県境を挟んで、両県と伊賀市、甲賀市の看板が立てられている。
甲賀市と伊賀市境のなだらかな県境だが、れっきとした分水界で、あちらがわの小川は奥に向かって流れ、岩尾山から落ちてくる小川はこちら側に流れてくる。

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かつての水田

三重県側に入るとそこにはすぐ人家があり、田んぼの跡とおぼしき平たい場所が広がっている。
田んぼ、もはや営まれておらず、そのため獣害柵がここには張られていない。

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両県の看板。大きさや表示板の設置方法が違う

非常に蛇足ながら、滋賀県と三重県で、看板の設置方法やサイズが違うことに気づいた。
滋賀県のほうは「滋賀県」と「甲賀市」が別々の板となっているが、三重県では一枚の板でできており、「伊賀市」のプレートを、合併前の町名が書かれた看板の上に貼りつける方式となっていた。字のフォントや色は同じ。一律に同じかと思っていた看板だが、県によって形式が微妙に違っているのか。

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岩尾山の案内看板

車で中腹の寺まで登ることはできるのだが、今回は冬期の入院などによる極度の運動不足からの体力回復を目指しており、県道脇に車を停め、まずは中腹の寺、息障寺(そくしょうじ)まで登る。

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出迎え

駐車地点がすでに、海抜290メートルで、息障寺の立つのが370メートル。そこから岩尾山の頂上はあと100メートルという、楽々登山コースだ。
しかし、寺に着くまでの舗装道路で息切れが始まり、先が思いやられた。
出迎えの仏に励まされるかのよう。少し不気味でもある(笑)。

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息障寺

息障寺は最澄の創建とされる古い寺。
平安初期の日本の人口が500万人くらいだったとすると、現在の20分の1ということになるが、そのような希薄な人口状況の中、こんな山奥にまで人が常駐していて何だかすごいと思う。
境内に紅白のシャクナゲ満開。

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寺の池

池の脇に大きなタンクが据えられて、小さな滝水が流れ落ちていた。池にはコイがいない。もともといたけどいなくなったのかどうかはわからないが、とにかく水は絶やすまいとする姿勢のようで印象的。
登山の無事を祈願し、サア境内の左手からのぼりはじめた。

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杉林の中を登る

傾斜は最初から急で、尾根にとりついたらあとは緩やかだった。
何せ久しぶりなものだから、休み休み歩く。

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緑色のセンチコガネ。滋賀県周辺で見られるのだそうだ

動物の糞に、体長1.5センチほどのメタリックグリーンのコガネムシがついていた。大きな糞だが熊だろうか?
これはセンチコガネというらしいが、あとで調べると、滋賀県南部産のやつはこのように鮮やかな緑色になるのでミドリセンチコガネとか呼ばれているそうだ。

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天狗岩

山には、花崗岩が風化して取り残された奇岩が、いろいろと見られた。
こうした急峻な雰囲気が、忍者の修行の場として人気を得たのだろうか?

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岩尾山山頂への道。倒木のゲート

さて岩尾山の山頂へは、奇岩周遊コースから左に折れた奥に行くことになった。
標高450メートルくらいからいったん30メートルほど下がり、そこからのぼっていく。最後はやや急な斜面だったがあっという間だった。

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岩尾山の山頂付近

山頂は平らな地形だったが、残念ながらここからの眺望は得られない。


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展望台からの大沢池(手前)などの眺め

周回路に戻り、ほどなく展望台があり、東側の大沢池や岩尾池の眺望が開けた。
新緑の黄緑と、池の深緑のコントラストが美しかった。

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屏風岩

切り立った屏風岩も。

ここから先は石段で降りることができ、あっという間に息障寺に戻った。

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寺の門付近にある岩

高低差はたった180メートルほどであったのに、両脚ががくがくとしており、運動不足を痛感させられる。
鳥やカエルのさえずり、鳴き声の中、軽度で快適な新緑散策であった。

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〈おまけ〉午後の大沢池(堤から)


posted by 進 敏朗 at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 低山めぐり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月15日

雨混じりホンモロコ捕り

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小雨の降る川(午後3時ごろ)

この日は前日深夜から雨となり、湖北の低山歩きを計画していたのだがやむなく順延となった。
4月の雨の日にやれることといえばホンモロコ捕りであろう。
2日前の朝、非禁漁区域の現場の川を訪れたがまったく水中に魚が見えず、引き返した。
本日の雨は本降り、降水量が20ミリ程度見込まれるので、水が増え、魚を呼ぶのではと思い、雨足の弱まった午後から現場に赴いた。
川の水位は前回よりは高い。
土曜日なので現場に人が大勢訪れているのではと思ったがさにあらず。3人ほどが、網を打つでもなく小休止している。
どうやら捕れていないようだった。
このような雨であるのに魚が上がっていないなんて。
それでも、まあこの度は、駄目でもいいからと思って装備を車からおろして川に降りる。

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大きめのカジカ現る

さて、いい場所に入れたと思って喜んで網を打ってみるが、まったく入らないことはないが1匹しか入らず。
ゼロ匹、1匹、また1匹、とペースは低調。
カジカが捕れた。川底までくまなく探って底生魚1匹という情景に、ホンモロコの不在がかえって際立つ。
深みを狙ったら、ビビンと手ごたえがして、50センチ級のコイが魚体を現し、暴れて網が破られやしないかと慌てるがなんとか外れる(網を操っていたので写真撮れず)。
期待値は下がっていき、ホンモロコにコアユが混じり、いっぺんに3匹入れば小躍りして喜ぶほどの体たらく。
先に来ていた人は1人、また1人と、あきらめて引き上げていき、現場到着の1時間後には筆者1人となった。
そこで、これをいいことに現場の上流や下流を移動してみて、網を打つと、1投で10匹程度が捕れるヒットが始まった。


なんだ、いるじゃないか。場所のちょっとの違いで、いる場所というのがあるのか。
ヒットは数投の間続いたが、次第に数が減って沈静化した。
群れがそんなに大きくなかったかもしれない。

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ホンモロコ捕れる

まあしかし、初めの低調さからは一転してほどほどに捕れたので満足。

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本日の成果

700グラムくらい目方があったので100匹弱だろうか。
さっそく洗って飴炊きとした。
今年は暖冬のせいでサンショウの葉が3月には出てしまい、いったん摘んでから出てきた「2番葉(?)」を使ったので香りは今一つ。
砂糖多めで濃厚に炊いた。川に薄濁りがあったせいか、ちょっとじゃりっとしたのが難点だった。
posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月13日

黄砂の近江春景

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黄砂で山が霞んで見える川辺の風景(午前9時ごろ)

強い黄砂が吹き寄せると予報された12日は雨、開けて3日、山は白く霞んでいる。
のどかな川の風景。午前中、時間があったので、ホンモロコが捕れやしないかと車で、川を訪れたのだったが、まったく魚影が見られない。

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魚のいない川

前日は雨だったので、川の水量が増えているだろうと思ったが、穏やかな感じの流れは濁りもなく、魚が泳いでいないことがクリヤーに確認できる。調べるとわずか数ミリの雨だったようだ。15分くらい川を眺めて、引き返した。
期待して川に行くが、何もなく期待が外れる。こういうこともある。学習を積んで、すんなりあきらめるという態度を身に着けたのだった。


posted by 進 敏朗 at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする