2022年04月13日

ホンモロコ捕り2

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川に網を打つ

うららかな春の日。
きょうならホンモロコが捕れるかもしれないと午後から漁場の川に向かった。
幸い、先客3人が引き上げるところで場所が空いた。
産卵保護のため、滋賀県はホンモロコの産卵場所となっている躰光寺川、瓜生川と山本川の区間を4〜5月は水生生物捕獲禁止としている。
このため、シーズンにはそれ以外のホンモロコが集まりそうな川に人が集中する。
網を打てるポイントは限られているので、その場所に入れるかどうかが課題だ。
川を見ると5日前よりも水量が少なく、魚影が見られた。

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ホンモロコが捕れた

一投目から網の中に銀鱗輝く。
ホンモロコ。細くて尾が太く断面は丸い。
春、琵琶湖から川に遡上し産卵する。
それを狙って湖岸や川で釣りや投網で捕るが近年は減少しており、県がさまざまに資源回復の策を講じている。
県によると最も少ない年で6トンにまで激減したホンモロコの漁獲は、2019年には32トンまで回復した。昭和の時代には毎年300トンくらい捕れていたというので、まだ増える余地はあるだろうか。

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数匹とれた

左岸の土手に立つと太陽を背にするので川の中が良く見える。
ホンモロコが群泳しているのが見える。魚からも人が良く見えるだろう。
そこで浅瀬が広がる右岸に渡り、左岸の土手の下を狙って網を打つ。
すると、捕れすぎ防止機能(破れ穴)のついたマイ網で10匹以上が入ることも。

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風が強まった

50匹までは数えていたが、それ以降は数え忘れた。
80くらい入ったのではないか。
午後3時半過ぎ、急に風が強まった。天候が大きく変わる前触れかもしれない。
ほどほどに捕れたので片付けて撤収。

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琵琶湖対岸の比良山系をすっぽり覆う雲

日野川の橋から見ると、対岸の比良山系の上をすっぽりと覆うように雲がわいている。
天気予報によると、初夏を思わせる暖かい日は本日までで、翌日からは気温が一気に下がるという。

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本日の成果

80匹ほどのうち、コアユも4匹混じっていた。目方は1キロくらい。
もうそろそろコアユの遡上も始まったみたいだ。
本日は全部を飴炊きとした。
コアユと違ってジャリジャリの腹を開いたりしなくてもよく、ただ洗って、鍋に放り込むだけで調理できるのは楽だ。
産卵にのぼってきたホンモロコは、骨が若干固いので、時間をかけて煮付けるなどして骨を柔らかくする工夫をした。
琵琶湖屈指の味覚とされるホンモロコ。
生息数がさらにさらに回復して、手近なポイントが増えてくれれば。


posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月08日

春の到来と川

桜が咲き、麗しい春がめぐって来た。
穏やかな朝、庭で春の息吹をみる。


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冬越ししたハラペーニョ

枝を刈り込んで、屋内で冬越ししたハラペーニョ(トウガラシの一種)から、緑色の葉が何枚も出て来て、だんだん大きくなってきた。
再生の春。

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チューリップ

チューリップも、今年も咲いた。朝の光に浮遊感。

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メダカ池

メダカ池ではショウブが剣のように伸びる。
メダカは数匹が越冬。驚いたことに先月、掃除をしたらさらに1匹のザリガニがいた。
おかげで、水草が食べまくられた。これ以上は存在しないことを願うばかりだ。

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サンショウ

サンショウも葉が出てきた。実ザンショウではないが、若葉を食べると香りがある。
これを使って、天ぷらをつくりたい。
しかし、4月の魚捕りは失敗の歴史でもあった。
春の日差しが急に暖かく感じられ、きゅうに魚捕りに行きたくなるのだが、川や琵琶湖はそんなに急には温まらない。
コアユの遡上はもうちょっと後であろうと思い、まず目指したのはホンモロコ捕りであった。

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風が強い

川に着くと、そこは北西の涼しい風が強くて3月末ごろに戻ったかのようだった。
桜は、やっと満開になったばかりのようで、強風にもかかわらず花びらが飛び散らない。
滋賀県では湖東湖北方面では春の到来がやはり遅くなる。
川の中には、まだ魚の姿が見られない。

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八重咲の桜

そこで、川沿いの桜並木などを見て過ごす。
植えられたのがまだ新しいのか、そんなに大きくない桜の木が田園に点在している。

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土手のムスカリ

川では数人のおじさんがホンモロコの遡上を待っている。

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サギたち

鳥らも首を長くして魚の遡上を待っている。

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川とおにぎり

すぐあきらめて帰るのもありかと思ったが、待つことを選択。
こんなこともあろうかとおにぎりを用意してきた。
川で食べるおにぎりは格別。

そして、現着から待つこと3時間。


ホンモロコが遡上してきた。
腹の大きなメスの後をオスが追っている。
数は少ない。ホンモロコ、泳ぎがけっこう俊敏で、魚影を確認して、網を構えるまでにどっか行ってしまう。

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今シーズン第一投

魚の姿をめがけ、第一投を川に打った。風に網が押し戻され十分広がらず。
中には何も入らず。
何べんか投げた。


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初の1匹

ようやく網に入った。記念すべき1匹目。
次に投げると、5匹が入った。
ようやく調子が出てきたと思ったら後続が途切れ、下流のおじさんたちは再び椅子に腰かけ待ちの態勢になった。
小規模な遡上でしかなかった。
ここで本日はあきらめた。7匹捕れたが、この日はぜんぶ放流した。
まだ時期がちょっと早かったかもしれない。
ホンモロコは午後から夕方にかけてのほうが遡上が多いので、夕方まで粘れば第2波第3波と遡上があって捕れたかもしれない。
だが、この日は筆者の都合で昼過ぎまでしか時間がなかった。
午前中に魚捕りをしたほうがその後の調理などを考えると快適だが、魚は人間の都合どおりには動かない。
もう少し、遡上が本格化すると朝からでも数が増えてくるかもしれないのでそこを狙うことにするか。
週明けからは雨が続くので、その雨が上がるくらいに再度狙ってみようかと思って現場を後にした。




posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする