2020年02月09日

貝殻を訪ねて2020

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南伊勢の海浜(午前10時半ごろ)

異例の温かさだったこの冬にとつぜんの積雪。
水辺活動オフシーズンである冬期の貝拾い、立春もすぎたこの日、行ってみようかなと思って朝起きたら、滋賀県南部は雪に覆われていた。
峠はどうなっているのか危ぶまれもしたが、三重県側は晴れという予報。気温は0度よりいくぶん高いためか路面の雪も解けていた。


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滋賀県南部、突然の積雪(午前7時半ごろ)

ただ行ってみると、降雪ゾーンは県境をこえても終わらず津あたりまで銀世界で、松阪付近からようやく黒や緑色の田園がひろがってきた。
出発から約3時間後、南伊勢の南張浜では冒頭の写真のような青空だったが雲も浮かぶ。

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堤防から浜を見下ろす

風はかなり強く、沖合には冬の筋状の雲も見える。
浜の北西側は山地で、北西風には強い地形かと思ったが、強烈な季節風は海へと回り込んで吹き込み、山の配置など関係ないようだった。

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ぼつぼつと落ちている

浜の中央部には貝がまったく落ちてない。
波打ち際に向かって右側に進むと、貝殻が打ち上げられているところが少しだけあって、そこには、南洋にいくほど種類が多いといわれる、タカラガイがよく見られた。
さすがは、黒潮洗う三重県の外海。この浜に落ちていたなかで、タカラガイがいちばん多いんじゃないかというくらいだったのでつい夢中になって拾った。

しかし波にもまれてしまったのか、つやがなかったり欠けたりというやつが大半。
もうちょっと薄い貝とか、微小なやつとか、そんなのが落ちてないか砂や小石の間を注意深くみたが、ある程度の大きさのやつがまばらに落ちているだけだった。

冷たい突風も吹き荒れ、鼻水が出てくるので、頭のフードを二重に。
手も冷たいし、晴れているといっても冬の荒れた天気だった。

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層状の岩や、小石が広がる浜

さらに南の浜に行く。
「密漁禁止」の看板が立つが、貝殻拾いなのでそこは大丈夫。
一様に黒っぽい小石が広がる浜には、どういうわけか、サザエ、アワビ、ヒオウギといった、大きな食用貝の殻だけが落ちている。
これは海女さんらが漁で採ったやつなのではないか。
食用以外の貝はほとんど落ちていない。

そんななか、打ち上げられた海藻とともに、すり減っているがイモガイ発見。
これも南洋に多く産する貝で、黒潮の浜だなあと南洋ムードを味わう。
アオリイカ釣りのまだ使えそうな餌木もゲットした。
根掛かりしたやつが、海藻ごと浜に打ち上げられたようだ。

とにかく寒かったので早々に退散。

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拾った貝

並べてみると、あんがいたくさん拾ったことに気づく。
タカラガイ(右上に並べた楕円形の貝)はみなおなじように見えるが、内側の歯や模様の違いからみると、ハナマルユキ、クロダカラ、チャイロキヌタ、メダカラなど数種類あるようだ。

また、右下のあたりは、南張浜に流れ込む南張川河口の干潟で拾ったもの。
ウミニナの仲間(右側上から5列目の細長い巻貝)も、よくみるといろいろな形、模様があって数種類あるものとみられる。

イモガイ(左端真ん中の逆三角形の貝)は、模様からベッコウイモガイではないかと思う。

もうちょっとまじめに拾っとけばよかったのかもしれないが、そこにあったやつを一様にひろった結果が上のような感じだったとしたら、そこの海における貝のありようを素直に反映している部分もあるのかもしれない。
もしかすると、浜の形状、傾き、波の強さ、砂粒の大きさ等で、打ち上げられやすい貝とそうでないやつがあって、たまたま浜に上がりやすいのがタカラガイだったのかもしれない。どうなのだろう。

太平洋側、晴れてるといっても、風のきつい日は、浜を歩くのも大変なので、これからは貝拾いにでかけるとき、風の強さにもう少し注意しておこうと思った。

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びん詰め

空き瓶となっていた菓子のガラスびんをふたつ、子どもからもらった。
大きさ別に、分けて入れてみたら見やすくなった。
貝のびん詰め、入れすぎないことがこつか。
しかし小さなびんに小分けすると、たちまち置き場所がなくなってしまうだろう。困ったものだ。

posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | 貝拾い記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする